決まらないのはなぜ?

■何度やりなおしてもデザインが決まらない

デザイナーに依頼して、チラシやパッケージなどデザインを作ってもらっても、校正のたびに「こうした方がいいんじゃないか」という思いになり、何度校正を重ねてもなかなか決めることができない、という経験がある方は少なくないはずです。逆にデザイナーの方で「何度修正しても、進展しない!」というクライアントのお仕事を経験した方も多いはずです。

なぜ、決まらないのか。それは、最初に目的が設定されていないない、もしくは、設定したとしても制作途中で振り返るということをしていないからです。

できあがりまでに時間がかかり、途中で方向性が逸れやすいもののひとつにWEBサイトが挙げられます。新たにWEBサイトを制作する際、WEBディレクターははじめにこれから制作するWEBサイトの果たすべき役割を設定し、クライアントもその提案を聞いた上でお互いが納得して制作がスタートしているはずです。しかし、WEBサイトはあとからの修正が可能なので、クライアント側はあれもこれもと追加で情報を詰め込んでしまいがちです。

制作サイドも、こういったクライアントからの要望をすべて受け止めるのではなく、本来ははじめの提案に基づいたコントロールをしなければなりません。しかし、クライアントとの力関係や納期などの要因によって、最初の目的に立ち戻れないということになってしまいます。

結果的にできあがったものは、ツギハギだらけの不格好なWEBサイトになっているということは往々にしてあることです。

■目的をコントロールするのは経営者の責任

こういった流れでできあがった制作物は、本来の目的を果たしきれないことになります。作ったけれども結果が出なかった、となるのは目に見えています。こういうケースの多くは、ディレクターやデザイナーなどの制作側に問題があると思われがちですが、本来その責めを負うのは経営者自身です。

これから作るものがどのような目的のために作られるのか、を理解してコントロールしなければならないのは最終決定権者である、経営者自身です。脇道のそれそうになったときに軌道修正が可能なのは、上司の意見を伺わなければならない部下でもなく、クライアントの意向を汲み取らなければと考えているディレクターでもなく、最後に大なたを振るうことができる経営者でなければできないことです。

部下やディレクターが作り上げたものに対して、自ら脇道にそれるような指示をしてはいませんか?本来の目的をきちんと理解していない経営者になってはいませんか?

■デザインマネジメントのスキルは経営者に必須のスキル

デザインについてはわからないから部下やデザイナーに任せている、という方は要注意です。任せたとしても結果の最終責任を負うのは経営者です。センスがないから、経験がないからと逃げていてはいつまで経ってもデザインの活用はできません。

そもそもデザインセンスは経験や学びによって身につけることができるものです。デザインが経営にとって重要なファクタだと認識しているのであれば、ぜひデザインについて学んでください。アウトプットとしてのデザインとは別に、デザイン思考にもとづいて経営や運営を行うことをデザインマネジメントと言います。このデザインマネジメントは「考え方」ですので、絵が上手いとかセンスのあるなしは関係ありません。脇道に逸れないマネジメントをしたいのであれば、デザイン思考を学ぶことも必要です。

文章:宮崎まさひろ

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